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#030

同じ数字を、今日も二度打っている。規模の違う3社が二重入力をなくした事例3選

受注メールの内容を在庫システムに打ち直す。基幹に入れた得意先を会計にもう一度登録する。顧客から届いた検収明細を、自社の売上データと目で見比べる。入れ物が2つあれば、間に立つ人が同じものを二度打つ。この二度打ちを消した会社を、従業員2名、64名、478名の順に並べた。2名の会社はロボットに転記させ、64名の会社は2つのシステムを連携ツールでつなぎ、478名の会社は照合そのものを専用システムに任せた。手が分かれた理由は会社の規模だけではなく、何を替えられなかったかにある。自社はこの3社のどこに近いか。

#029

辞める人を、話して止めた会社、シフトで止めた会社、センサーで止めた会社。離職率に別の場所から手を入れた事例3選

人が辞めるたびに、給料か、採用の見極めか、本人の問題かを疑う。この3社は、どれでもない場所を見ていた。コンタクトセンターでは入所90日以内の離職率が28.5%で、辞めるのは専門知識を覚え始めた初期の人だった。焼肉店ではアルバイトがシフト希望を紙で出し、店長がそれを手で入力し直していた。介護施設では夜勤の職員が排泄介助の最中に、別の部屋の離床に気づけない不安を抱えていた。3社が手を入れたのは、管理者との対話、シフトの出し方、夜勤の見守りで、互いにまったく別の場所にある。それでも結果は同じ指標に出た。早期離職率は0%に、アルバイトはオープンから離職者ゼロ、介護施設はその年度の離職者ゼロ。同じ指標に、別の場所から届いた3本を並べた。

#028

朝5時半に出勤する調理員が、いなくなった。前日に盛り付けて、朝は温めるだけにした給食の事例3選

病院や施設の厨房で一番採れないのは、朝5時台に出勤する人だ。求人を出しても早番だけ埋まらず、パートは定着しない。この3本の施設も同じところで詰まっていた。桜ヶ丘記念病院は毎食ごとに調理して出す運用で早番が5時30分、あつち葛飾クリニックは完調品を温めるだけの施設なのに専属の調理師を置いていた。3施設が変えたのは献立でも人員計画でもなく、調理と配膳の時間の間にある切れ目だ。前日の午後に盛り付けてチルドで保存し、配膳の時間に合わせて自動で温める。早番の出勤は7時に、早朝の調理員は5名から1名に、専属調理師の採用は不要になった。朝の厨房から調理という仕事を外した3施設の数字を並べた。

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