
デジタルアセット
3DCGを利用しようとした場合にネックになるのが、それが資料として使いまわせないことです。それが3DCGの活用を阻んでいる一つではないのでしょうか?
いままでの3DCGは動画で管理することが多かったため、デジタル写真と同程度の価値しかありませんでした。
しかし、インターネットの進化や、コンピューターグラフィックスの進化によって、PHOTOREALな表現が進んできたこれからは、3DCGがデフォルトの製品体験になるのではないかと思っています。
そのため、今後は3DCGを使いこなすことがマーケティングや販促に携わる上で必須スキルになってくると思われます。
そこで、今までも、マーケティング素材としての写真やサンプル(実物)がありますが、それらと比較した際の3DCGのメリットデメリットを上げていきたいと思います。
3DCGの特長
サンプルと最も異なるのは、3DCGの場合劣化しないということです。
サンプルの場合はものによりますが、汚れたり、傷ついたりしますが、3DCGはそんなことがありません。
デジタルデータなので、劣化もしませんし、日頃の管理で気を付けることは特にありません。
しいて言えば、データストレージの管理ぐらいは必要ですが、クラウドでのデータストレージが一般的になった今では、それほど気にする必要もないでしょう。
写真との比較
次に写真との比較ですが、写真も3DCG同様に劣化はしないのですが、製品の特定の一部しか、撮影していないので、3DCGとは情報量が違いすぎます。
photorealな3DCGを一度作ってしまえば、どのようなアングルでも画像として切り出せます。
さらに、動画などを作る際にも、製品のプレゼンテーションにおけるA/Bテストなどをする際にも、3DCGの方が優位性があるでしょう。
さて、ここまで如何に3DCGが優れているかっていう話をしてきたのですが、もちろん3DCGにも弱点はありますよ。
まずは、データの容量が写真よりは重いです。これは、リアリスティックな表現に近づければ近づけるほど重くなります。それに合わせて、3DCG表現をそのまま体験しようとすると、パソコンスペックに依存してしまうことです。パソコンのGPUが強力になったといっても、そこまで普及しているわけではないので、3DCGのリアルタイム描画をするには高めのスペックが要求されます。
さらに3DCGの場合はデータフォーマットがまだ進化段階ですので、いま3DCGのモデルを持っていたとしても、下手したら7,8年後にはまったく違うデータフォーマットが普及して、現在のデータフォーマットでは対応できない可能性があります。これはVHSのような動画でも同じ問題です。
これらの課題に対しては、プリレンダリングによって、3DCG同等の体験を低スペックのパソコンでも再現することと、3DCGのアセットを弊社で管理することによって、常に新しいデータフォーマットへの対応をすることによって、3DCGを資産として活用していく方法を提案しております。